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就職活動や転職活動で、履歴書を作成した後にふと迷うのが「提出の方法」です。
「封筒にそのまま入れていいの?」
「クリアファイルに入れるのがマナーって本当?」
「面接で渡すときは、ファイルごとなの?それとも出すの?」
結論からお伝えすると、履歴書を提出する際にクリアファイルに入れるのは「必須のマナー」と言えます。これは郵送であっても、手渡しであっても変わりません。
たった1枚のファイルですが、そこには「書類を大切に扱う」というビジネスの基本姿勢が表れるからです。
この記事では、採用担当者に好印象を与えるための「クリアファイルの選び方」から、「書類を挟む正しい順番」、そして「郵送・手渡しそれぞれの作法」までを徹底解説します。
細かいマナーで減点されないよう、提出前の最終確認としてお役立てください。
なぜ、履歴書をクリアファイルに入れる必要があるのでしょうか?
単なる形式的なルールではなく、そこには採用担当者への配慮に基づいた明確な理由があります。

家に余っているクリアファイルを適当に使ってはいけません。ビジネスシーンに適した、以下の3つの条件を満たすものを用意しましょう。
ビジネス文書の標準サイズは「A4」です。
履歴書自体が「A4(A3二つ折り)」でも「B5(B4二つ折り)」でも、クリアファイルは必ず「A4サイズ」を選んでください。
履歴書を入れるファイルは、「無色透明」が鉄則です。
NG: キャラクター柄、色付き(赤や青など)、半透明で中身が見えにくいもの
理由: 採用担当者がファイルから出さずにコピーを取ったり、中身をパッと確認したりする邪魔になるためです。
「家にある使い古しでいいや」と思っていませんか?
使い古したクリアファイルは、目に見えなくても細かい傷(擦り傷)やくすみがあり、指紋汚れがついていることも多いです。
透明な新品のファイルに入れるだけで、中の履歴書がワントーン明るく、清潔感のある印象に見えます。ここは数百円を惜しまず、必ず「新品」を用意しましょう。
書類を入れる順番にもマナーがあります。採用担当者が封筒を開けたとき、最初に何が見えるべきかを考えましょう。

書類の表面(顔写真がある面)を上にし、以下の順番で重ねてクリアファイルに挟みます。
| 順番 | 書類名 | 役割・注意点 |
|---|---|---|
| 1番上 | 添え状(送付状) | 郵送時は必須。「誰が」「何を」送ったかを示す表紙。 |
| 2番目 | 履歴書 | 二つ折りの状態で、写真が見えるように。 |
| 3番目 | 職務経歴書 | 複数枚ある場合はクリップで留める(ホッチキスはNG)。 |
| 4番目 | その他の書類 | ポートフォリオや推薦状などがあれば一番下に。 |
※手渡しの場合は「添え状」は不要ですが、持参用としてそのまま入れておいてもマナー違反ではありません。
B5の履歴書(B4を二つ折りにしたもの)を使用する場合、A4の職務経歴書やクリアファイルよりも一回り小さくなります。
この場合でも、左揃えや下揃えにする必要はありません。
書類の中心(センター)を揃えて重ね、見た目のバランスが良い状態でファイルに挟んでください。

郵送する場合は、クリアファイルごと封筒に入れます。
【重要】
クリアファイルに入れているからといって、雨対策が完璧とは限りません。心配な場合は、クリアファイルの上からさらにOPP袋(ビニール袋)に入れて「完全防水」にしてから封筒に入れると、非常に丁寧な印象を与えます。

意外と困るのが「面接会場での渡し方」です。状況によって2つのパターンがあります。
会社の受付で「履歴書をお預かりします」と言われた場合です。
※この場合、封筒は提出せず持ち帰っても構いませんが、一緒に渡してしまうのが無難です。
面接室に入り、面接官に直接渡すよう指示された場合です。
★ポイント:
クリアファイルに入れたまま渡すことで、面接官はすぐに書類を見ることができます。「封筒に入れたまま渡す」のは、相手に開封の手間を取らせるためNGです。
A. はい、問題ありません。
ダイソーやセリアなどで売られている透明なファイル(10枚入りなど)で十分です。
ただし、100均のものは素材が薄くペラペラしているものや、最初から小傷がついている場合があります。購入時によく確認し、「厚口」や「高透明」と書かれたタイプを選ぶと、より高級感が出て安心です。
A. 基本的にはNGです。
他社のロゴが入ったファイルを使うのは失礼にあたりますし、その会社のロゴであっても「使い回し」感が強いため避けるべきです。
履歴書提出はフォーマルな場面ですので、余計な情報が入っていない「完全無地の透明ファイル」を用意するのがベストです。
履歴書におけるクリアファイルは、単なる「カバー」ではありません。
あなたの経歴や熱意が書かれた大切な書類を、無事に相手の手元へ届けるための「敬意の表れ」です。
この基本を守れば、採用担当者に「基本がしっかりしている人だな」という安心感を与えることができます。
万全の準備で、自信を持って書類を提出しましょう!